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CD 無しノート 5 - Smart BootManager

前回: edit.com

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題名“CD 無しノート”とは逸れるのですが CD ドライブがあってもブートできないとか、ドライブを交換したらブートできなくなった、という場合の話です。
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1. Smart BootManager
Smart Boot Manger は電源投入時に一旦止まり、どのデバイスからブートさせるか選ばせてくれるプログラムです。

こんなときに:
- CD ドライブからブートできない
- ノート PC の CD を交換したが、マスター/スレーブが合わずブートできない
- FDD と CDD が着脱式ノート
- 外付けデバイスからブートさせたい

このブートマネジャーは通常はフロッピーに入れて使いますが、ハードディスクの先頭に書き込むことができます。着脱式ノートのようにCDを使うときはFDが使えない時に便利です。

ダウンロード先:
http://btmgr.sourceforge.net/download.html
sbminst.exe (DOS executable) の最新版を分けてもらいます。

2. コマンドプロンプトを開く
DOS プログラムなので(Win32 上で実行しても何も起こらない)スタート>アクセサリ>コマンドを開き、sbminst.exe を保存したフォルダへ移ります。

まずはそのまま書いて Enter すると何をすればいいか教えてくれます。

> sbminst.exe

This program comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY!

usage: sbminst.exe [-t theme] [-d drv_name] [-b backup_file] [-u backup_file]
-t theme  select the theme to be used, in which the theme could be:
省略
-d drv_id  set the drive that you want to install Smart BootManager on.
    0 is the first floppy driver.
    128 is the first hard driver.
-c  disable CD-ROM booting feature.

-b  backup the data that will be overwrited for future uninstallation.

-u  uninstall the boot loader, should be used alone.

-y  do not ask any question or warning.

ここでは新たに空のフロッピーを用意し、ブートマネジャーのイメージを書き込みます。

> sbminst.exe -d 0

Enter を押すと FD への書き込みが始まります。

3. まずは使ってみる
どんなパソコンでもいいので、Smart BootManager を書き込んだ FD を挿して電源を入れると2秒ほどで次のような画面が現れます。

Boot Menu
FlagsNumberTypeName
------------- --NONEQuit to BIOS
------------- --NONEPower OFF
------------- --NONEReboot
---------DFD0 0NONEFloppy
---------DHD0 0NONEHarddisk
----aA----HD0 1HP/NTFSPrimary 1

反転表示されている行から↑↓キーで BIOS に入るか、電源を切る、再起動、フロッピー、ハードディスク、そしてブートするパーティションも選ぶことができます。

4. ブートレコード/パーティションを再調査
初めての時は CD ドライブとて出てこない場合もあるので、もう一度接続されているデバイスをチェックしてもらいます。

TAB キーを押すとメニューが現れます:

Main Menu
Help F1
About Ctrl-F1
Save Changes  F2
Boot it
Boot Previous MBR
-------------
Record Settings ->
System Settings ->
-------------
Quit  Ctrl-Q
Power OFF Ctrl-F12
↑↓キーでSystem Settingsを選択し、Enterを押すと
System Settings
Root Password F10
Toggle Admin Mode Ctrl-F10
Toggle Security Mode  Alt-F10
-----------------
Set Default Record F8
Unset Default Record Shift-F8
Set Delay Time Ctrl-T
Change Boot Menu Style Ctrl-F
Toggle Remember Last Ctrl-L
Toggle Extended Int 13H
--------------
Rescan All Boot Records Ctrl-I
Rescan All Partitions Ctrl-H
Set CD-ROM I/O Ports
Set year (fix Y2K BIOS bug)
-------------
Install Smart BootManager
Uninstall Smart BootManager

Rescan All Boot Records を選択し、Enter を押すと初回では気づかなかったデバイスも登場。
Rescan All Partitions もかけるとどのパーティションがどんなファイルシステムか調べてくれます。

5. (注)ハードディスクにインストールする
これを書くためにこのシリーズを始めたようなもので、ハードディスクの先頭(MBR, Master Boot Record)に Smart BootManager を置くことで自力ではブートできない CD(外付けを含む)からのインストールが可能になります。

※ リカバリー領域が用意されているメーカー製PCは独自の起動オプションを書き込んだブートレコードを使っています。このため MBR を勝手に書き換えるとリカバリー不能になりますので絶対に Smart BootManager をインストールしてはいけません。

また既に MBR が消えて XP が動かなくなった場合はメーカーのサポートに出してその機種用の MBR を書き込んでもらう(傷口を広げない)。


条件:
ジャンク PC である/中古ハードディスクで実験したい、という方のみ。

i) まず ESC キーを押して Main Menu に戻り、もう一度 ESC キーで元の Boot Menu に戻ります。

ii) ↑↓キーで Harddisk の行を選択した状態で TAB キーを押し、Main Menu を開きます。

iii) ↑↓キーで System Settings を選択し、Enter。System Settings では↑↓キーで Install Smart BootManager を選択し、Enter。

Information
Sure to install Smart BootManager into driver HD0?
Press Y to continue, other key to abort.

Y を押すと選択したハードディスクの MBR に書き込まれます。
やめる場合は ESC キーでも押してください(もう一回 ESC )。

以上でメインメニューに戻り、Power OFF で電源を切ります。
FD を抜いて再び電源を入れると Smart BootManager のブートメニューが現れます。

例: CD 無しノートの場合
USBFD でブートマネジャーをインストール
  ▽
USBCD を繋げて Smart BootManger が出たら TAB キーで System Settings>Rescan All Boot Records で外付けデバイスを認識させる
  ▽
一旦 ESC キーで Main Menu、Boot Menu に戻り、↑↓キーで Harddisk の行を選択、TAB キーでMain Menu の System Settings に入り、Install Smart BootManager でハードディスク上の MBR(今起動している SBM )を上書き。
  ▽
ESC キーで Main Menu、Boot Menu に戻り、↑↓キーで外付けドライブの行を選択して Enter を押すとマウントされます。


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