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CD 無しノート 9 - リカバリー領域
前回: FDLinuxでデータを避難
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Linux の fdisk のついでに、Windows では隠されているリカバリー領域をコピーしたことを書きます。
※ 最近はAcronis True ImageのUSBフラッシュでパーティションのイメージを取る方が確実です。
WesternDigitalかSeagateのハードディスクを用いれば、無償配布されているAcronisが利用できます→Acronis True Image WD Edition | Seagate Disk Wizard
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ハードディスクが熱で壊れる間に予備のハードディスクを買っておき、リカバリー領域も含めてコピーしておく流れをまとめました。
1. 内臓ディスクの領域をチェック
コントロールパネル>管理ツール>コンピュータの管理>ディスクの管理
「ディスク0」を見ると、C: や D: とともに隠し領域も現れます。
例:某メーカー製
Disk 0 | | | | |
ベーシック 160 GB オンライン | 46 MB FAT | (C:) 20 GB NTFS | (D:) 120 GB NTFS | リカバリー 4.3 GB FAT32 |
(注)紙に控えておく
2. 予備のハードディスクを接続し、領域を切る
※ IDE/SATA - USB コネクタは便利です。
ハードディスクの容量は大きくても少なくても大丈夫です(起動時に Windows が調節してくれます)。
上図では内臓が Disk 0 に対して、後から追加した方は Disk 1 となります
※ 購入されたハードディスクが既にフォーマットされている場合は、一旦領域を消除しておきます。
i) まず左端の「ディスク 1」を右クリックし、オンラインに切り替える
ii) 空いたところを右クリック、「領域の作成」>種類:プライマリ/拡張>ファイルシステム: FAT / FAT32 / NTFS >(フォーマット)。
上と同様の構成で左から領域を作ります。
iii) プライマリ/拡張/論理は元ディスクと同構成にする
〜 今回は D: ドライブが拡張領域の中の論理ドライブとし設けられていました。
3. Knoppix 等Live CD Linux で起動
※ 無ければ Fedora Core や Turbo、Vine などレッドハット系のインストール CD で、Linux Rescue と入力して起動するとシェルが使えます。
デスクトップが現れたらマイドキュメントやマイコンピュータみたいなのを開き、どのドライブ(ボリューム)がどこにマウントされているか見ておくといいです。
(注)Windowsでの隠しドライブは現時点ではマウントされていません。
4. fdiskで領域を見る
ターミナルを起動し、su と入力して Enter、ルートに切り替えます。
# fdisk /dev/○○○
・内臓ハードディスクがIDEなら /dev/hda
・内臓ハードディスクがSATAなら /dev/sda
そして今回接続した予備ディスクも接続形態によって異なるので、
・IDE/SATA - USB ケーブルで繋ぐ場合、内臓が IDE なら /dev/sda、内臓が SATA なら 2 番目扱いなので /dev/sdb となります。
・自作 PC の場合は IDE ディスクなら hda, hdb, hdc, hdd のどれか、SATA なら sda, sdb, sdc, sdd ...と、実際に開いてみて当ててもいいです。
# fdisk /dev/sda
: p ←すべてのパーティションを表示
(例ではSATA)
/dev/sda1 〜 FAT
/dev/sda2 〜 NTFS
/dev/sda4 〜 FAT32
/dev/sda5 〜 NTFS
※ どの領域が何のファイルシステムかを紙に控える
: q ←終了
注意しなければならないのは、拡張領域内の論理ドライブはパーティションの順では 5 番目から割り振られることです。このため例ではコピー先の D: ドライブも sd*5 と指定します( * は接続されたハードディスク)。
予備のハードディスクものぞいてみます。
# fdisk /dev/sdb
: p
/dev/sdb1 〜 FAT
/dev/sdb2 〜 NTFS
/dev/sdb4 〜 FAT32
/dev/sdb5 〜 NTFS
※ これらは作成時に隠しドライブとして設けていないので既に( Linux が)マウントしている場合が多いです。
: q ←終了
5. 隠しドライブをマウントする
ターミナルを開き、su と入力して Enter、ルートに切り替えます。
例の内臓ディスクでは /dev/sda1 がブート領域、 /dev/sda4 がリカバリー領域でした。
i) マウント先ディレクトリを用意
# mkdir /mnt/sda1
# mkdir /mnt/sda4
ii) デバイスをマウントする(先ほどファイルシステムをチェックしたところ、FAT または FAT32 でした)
# mount -t vfat /dev/sda1 /mnt/sda1
# mount -t vfat /dev/sda4 /mnt/sda4
iii) 「マイコンピュータ」で開いてみる
アドレス欄に /mnt/sda1 と入力して Enter を押すと Windows が見せてくれなかった中身が現れます。
6. ファイルをコピー
元ディスクのドライブ(ボリューム)を開き、編集>すべて選択>コピー。
予備ディスクの該当パーティションを開き、編集>貼り付け
どっちだか分からなくならないよう、アドレス欄をチェック!
7. コピーが終わったらディスクを差し替えてみる
予備ディスクと交換して初めて起動するときは、セーフモードで起動(通常モードでも問題なかったです)。
完成!
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